CANopen - 試行錯誤された標準規格
CANopenは、複雑なデバイスやシステムを安全にネットワーク化するための標準規格です。ヨーロッパでは数十年前から使用されており、北米やアジアでも人気が高まっています。
CANopenは様々な用途で使われています。自動化技術の他にも、エネルギー発電、海運業、伸縮式フォークリフトなどの移動体、 建設・農業機械、医療機器などへの応用も含まれています。
これらの分野では、高度な安全性とスピードが要求されます。 ロータリエンコーダは、精度、直線性、分解能、再現性、シール、寸法などの面で優れた性能を発揮しなければなりませんが、納得できる価格帯で提供することも必要です。
角度測定の新しいベンチマーク
Contelecの非接触式Vert-X 32Eロータリエンコーダは、 この価格帯ではこれまで想像もできなかった性能を提供します。360°の角度範囲、±0.3%の直線性、16ビットの分解能、 25ppm/Kの低温係数などが保証されています。
このエンコーダーは、機械的な仕様も印象的です。
高さわずか10mm、取り付け穴間隔38mmのVert-X 32Eは非常にコンパクトです。金属で補強された取り付けタブとロバストなケーブル接続により、高い牽引力にも耐えられるようになっています。保護等級(IP68)と-40℃から+85℃までの動作温度範囲により、厳しい環境での使用が可能になります。
Vert-X 32Eロータリエンコーダは様々なオプションと組み合わせることができます。スパー接続とループスルーCANバスの両方のバージョンがあります。
冗長バージョンのCANopenロータリエンコーダ
冗長化バージョンは独立し、絶縁された電気測定システムを2つ備えた完全冗長化がされています。最大限の安全性が求められる用途では、2つの測定システムの電源と信号の両方を別々に独立した2つのCANバスに接続した2バスシステムが利用可能です。
別の方法として、信号・電源が1つのバスのみを介して供給される冗長エンコーダも用意しています。この1バスシステムでは、両方の測定システムが同じ電源を持ち、エンコーダ内の2つの独立した信号が同じCANバスを介して接続されています。これにより、必要な配線の数を減らすことができます。
カスタムオプション
その他のオプションとして、個別設定されたボーレートやノード番号だけでなく、CAN終端抵抗器、カスタムケーブル長、特別磁気アクチュエータなどがあり、磁気アクチュエータとセンサーユニット間の許容範囲や動作距離(z)が幅広い用途にも対応可能です。